みなさんは、膠原病という病気を、聞いたことがありますか?
膠原病は、「こうげんびょう」と読みます。あまり聞き覚えのないかと思いますが、膠原病を患っている芸能人は多数います。
今回は、膠原病の芸能・有名人がどれぐらいいるのかを徹底調査しましたので紹介していきます。また、膠原病について詳しく紹介し、寿命への影響についても触れていきます。
Contents
膠原病について詳しく紹介
出典:メディカルノート
そもそも膠原病とは、何でしょう。何が原因となって、どのような症状があるのでしょうか。
そこで、まずは、膠原病がどのような病気なのか、詳しく紹介していきます。
膠原病とは
膠原病は、1つの病気ではなく、症状に共通点を持つ、病気の総称のことです。リウマチ性疾患、結合組織疾患、自己免疫疾患といった疾患が、複雑に重なり合ったものを指します。
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、血管炎、強皮症、皮膚筋炎、血管炎の一種である結節性多発動脈炎などが含まれます。
すべての年代で発症の可能性があり、特に女性に多い病気といわれています。
病名が同じでも、病状には個人差や、波があります。
膠原病の原因
身体を守るための免疫システムには、自身の身体を攻撃する細胞も、少なからず含まれます。
通常、それらはしっかりと抑えられていますが、抑えられずに攻撃をされることで、膠原病のような自己免疫疾患を発症します。
膠原病の発症や悪化の原因には、ストレスや感染症、紫外線、寒冷刺激、妊娠、外傷、手術、薬剤などが、あげられます。
膠原病の症状
膠原病の症状は、疲れやすい、発熱、筋力低下、皮膚の変化、特徴的な発疹、抜け毛、空咳などのほかに、唾液が少なくなる、涙が少なくなるなどの自覚症状が現れることもあります。
尿にタンパクが出たり、貧血や白血球の減少がみられり、検査を実施して判明する症状もあります。
全身性エリテマトーデスの場合は、皮膚、脳、心臓、肺、腎臓など。強皮症の場合は皮膚、肺、胃腸などの臓器に障害がでてきます。
膠原病の症状は、様々なものがあり、個人差も大きいことがわかります。
膠原病の治療方法
異常な免疫反応を抑える、免疫抑制療法が基本となります。
近年では、免疫抑制療法の進歩によって、膠原病をコントロールしやすくなっているといわれています。
薬物療法と併用して、血液を浄化する血しょう交換療法を行うこともあります。さらに、対症療法も行います。
膠原病の症状には、個人差や波がありますが、病気と共存しながら、できるだけ普通通りの生活を目指します。
規則正しい生活を心がけ、発症、悪化の原因となる、紫外線、肉体的・精神的なストレスは避けます。
内臓合併症がある場合は、食事療法が必要なこともあります。風邪などの感染症にも注意しましょう。
膠原病を患った芸能人・有名人!16人
膠原病について、紹介しました。ここからは、膠原病の芸能・有名人について紹介していきます。
元気そうにみえる意外な有名人も、膠原病と共存しているのかもしれません。
和田アキ子
歌手として数々のヒット曲を出してきた和田アキ子さん。タレントとしても活躍し、大物芸能人となっています。
和田さんは、膠原病の一つである、シェーグレン症候群であると告白しています。
シェーグレン症候群には、唾液や涙が不足し、口や目の渇きなどの症状があります。
和田さんは、乾燥の症状がひどく、常に水がないと生活できないといっていました。
のどが乾燥していると、長時間の歌唱は厳しいです。
それでも和田さんは、歌手としての活動を続けています。
名曲を歌い続け、2021年にはまた新しいヒット曲も生み出しました。病気に負けない和田さんのかっこよさが輝いています。
堀ちえみ
歌手、タレントとして活躍する堀ちえみさん。
癌を乗り越えて、歌唱やトークをする姿に感動しました。
堀さんは膠原病の一つである、関節リウマチを患っていました。関節のこわばりや痛みを抱えながら、活動していたようです。
そのなかで、堀さんは舌癌を公表しました。本来なら、舌癌は早期発見しやすいものです。
しかし、堀さんの場合は、関節リウマチのために服用していた薬のせいで、口内炎ができていたと勘違いしてしまったようです。
口内炎が治らないと思っていたら、舌癌でした。発見が遅れたため、ステージ4の舌癌と診断され、食道癌の手術も受けました。
身体が痛む中でも、それを乗り越えて、芸能界へ復帰した姿に感動がとまりません。
酒井若菜
女優で作家としても活躍する酒井若菜さん。穏やかな雰囲気があり、ストイックさが話題になることもあります。
酒井さんも、免疫疾患に伴う、膠原病を患っています。
微熱や関節の痛みといった、膠原病の症状は、他の病気の症状とも類似するため、誤診や病院をたらい回しにされることも多々あります。
酒井さんが膠原病を公表したとき、ちょうどドラマの撮影が重なっていたため、身体がしんどかったと話していました。
酒井さんも明るく振り返っていましたが、その裏側では、耐えがたい身体のつらさと戦っていたのでしょう。
最近は、定期的な通院のもとで、元気に仕事も生活もできているようです。
梅宮クラウディア
出典:NEWSポストセブン
梅宮辰夫さんの妻である、梅宮クラウディアさん。
タレントとして、家族でテレビ出演もしていました。夫が亡くなって以降の生活も注目されています。
梅宮さんは、2019年に、膠原病であることを公表しました。
夫が亡くなり、梅宮さん自身も、病気が悪化し、亡くなったのではないかといわれていましたが、健在です。
夫に頼り切っていた生活から、自身の新しい生活に、きらきらしているようです。
膠原病の治療で用いる、ステロイドの副作用で骨がもろくなったために、股関節回りを骨折し、一時期は、車いすでの生活をしていました。
現在は、歩けるまで回復しているようです。
医療の発展により、膠原病との共存ができるようになりましたが、薬の副作用による、身体の負担や不調との戦いは避けられないのでしょう。
菊池桃子
アイドルとして活躍していた菊池桃子さん。現在では、歌手、タレント、女優、大学教員など、様々な場面で活躍しています。
菊池さんも、和田さん同様、膠原病の一つである、シェーグレン症候群であることを公表しています。
シェーグレン症候群を発症すると、口や目の渇き、関節のこわばりや、身体の疲労感などの症状がでます。
様々な場面で活躍している多忙さやストレス、女性ホルモンの低下などが、発症の原因であるといわれています。
シェーグレン症候群によって、身体の乾燥やしんどさを感じているにもかかわらず、優しくおだやかな雰囲気が変わることなく、活躍し続ける菊池さんの姿は素敵です。
後藤邑子
出典:(ameblo.jp)
声優として活躍している後藤邑子さん。幼少期から病気がちで、万全とはいいきれない体調を抱えながらも、声優として活躍し続けています。
後藤さんは、膠原病の一つである全身性エリテマトーデスを発症していると公表。
全身性エリテマトーデスは、自己免疫疾患により、全身性の炎症性臓器障害をひきおこします。
後藤さんは、心臓と肺、血球が損傷をうけていたようです。
危ない状態を乗り越えて、声優としての活動を再開するまで回復しました。
後藤さんは、病気の公表後、闘病生活についてブログにあげています。
つらいことも、うれしいことについても書かれていましたが、後藤さんの明るさがにじみ出ていました。
闘病中にも、声優としての活動を続けていた、後藤さんの精神力の強さが印象的です。
長嶋亜希子
元プロ野球選手の長嶋茂雄さんの妻である長嶋亜希子さん。2007年に亡くなったことが公表されています。
長嶋さんも、膠原病を患っており、長年にわたり人工透析を受けていたようです。
そんななかで、夫のリハビリを支え続けていました。
有名人の奥さんとして、自身にも注目が集まる中で、自身の病気と向き合いながら、夫も支える苦労は、はかりしれないものです。
その苦労から、自身の膠原病が悪化し、最期を迎えてしまったのでしょう。
膠原病のうち、どの病気だったかは明かされていませんが、死因は突然の心不全だといわれています。
他の死因もうわさされていますが、膠原病が悪化したことで、心臓が影響を受けてしまったのではないかと考えられます。
具体的には公表されていないため、あくまで推測ですが。
安奈淳
宝塚歌劇団OGの安奈淳さん。女優、歌手として活躍しています。
安奈さんは、膠原病の一つである全身性エリテマトーデスを発症したことを公表しています。
生死の境を行き来するほど、危険な状態に陥りました。
なんとか一命をとりとめたあとも、薬の副作用で、かなり過酷な状況でした。
そんな考えられないようなつらさに耐えて、安奈さんは歌っています。
安奈さんは、闘病生活に関する本を出版しています。
安奈さんは、膠原病の再発も、がんや心臓病も、乗り越えました。
安奈さんの、何度も病気を乗り越えて、生きて歌っている姿は、とても輝いています。
藤田三保子
女優として活躍している藤田三保子さん。
現在は、女優だけでなく、シャンソン歌手や芸術家としても活躍しています。
藤田さんは、膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスを患っていました。
腎炎と全身のだるさがでていたようです。
薬の効果はあったが、副作用が嫌で、薬をとめたところ、関節の痛みも生じるようになりました。
それからは、しっかりと治療をし、膠原病を乗り越えて芸能界へ復帰。
芸能界へ復帰後は、女優としての活動だけでなく、シャンソン歌手や画家といった新しい表現方法に挑戦しています。
さらなる活躍に期待が高まります。
玉木朝子
出典: 日本政治クエスト
政治家として活躍していた玉木朝子さん。
玉木さんは、膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスを患い、発症当時からステロイドを服用しています。
薬によって病気との共存をしながら、栃木県難病団体連絡協議会会長を担っています。
薬の副作用によるつらさに耐えながら、活動をしています。
団体の会長だけでなく、政治家としても活動しています。
当事者目線からの難病対策を、期待されています。
岡村咲
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プロゴルファーとして活躍している岡村咲さん。
治療期間中は、プロとしての活動は休養中です。レッスンなどでは、ゴルフもしているようです。
岡村さんは、膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスを発症しました。
岡村さんの闘病生活については、自身のブログやインスタグラムで、語られていました。
岡村さんは、発症後もなかなか病気が確定せず、治療が始められずに、心身ともに苦しかった時期が長くあったようです。
ようやく治療が開始した後も、全身が真っ赤になったり、むくんだりと、副作用に悩まされ、まだまだ苦しい時期がありました。
ステロイドを服用していくうちに、これらの苦しみから解放され、笑顔でゴルフのレッスンを開催できるようになります。
しかし、ステロイドの副作用で、顔がパンパンになった自身の姿をみるのは悲しいそうです。
身体の調子がよさそうで、最近では、ゴルフのイベントも開催しています。
叶和貴子
女優として活動している叶和貴子さん。着物の似合う女優といわれています。
叶さんは、膠原病の一つである、関節リウマチを発症しています。
症状を抱えながら芸能活動を続けていましたが、症状が悪化したために、休養して治療に専念していました。
体調が回復した後、芸能界に復帰。
関節リウマチを発症すると、炎症によって、手足の関節が破壊されてしまうため、手足のしびれや痛みが生じます。
薬によって、炎症や痛みを緩和することができても、完全に取りきることはできません。
これに耐えながら、女優としての活動を続けたことのすごさを感じます。
佐野つかさ
出典:東スポのニュース
2.5次元ユニットの元メンバーで、アイドルとして活動をしていた佐野つかささん。
膠原病と子宮頸がんを患い、26歳という若さで最期をむかえました。
このような若さで、亡くなってしまい、ファンも悲しみにつつまれました。
佐野さんは、膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスを発症。
全身で炎症がおき、臓器に障害がでるなかで、子宮頸がんも患い、苦しい闘病生活を送っていたと考えられます。
全身性エリテマトーデスによる炎症を抑えるための薬の副作用と、子宮頸がんを治療するための副作用に耐えるのは、困難なものだったはずです。
複数の難病が、一つの身体で発症したことで、佐野さんの若い命を失う結果につながったのでしょう。
深い悲しみを感じます。ご冥福をお祈り申し上げます。
夏目亜紀
出典:ameblo.jp
アイドルとして活動していた夏目亜紀さん。
自身の闘病生活を経て、子宮頸がん予防を訴えるため、政治家としても活躍。
夏目さんは、17歳の時に、膠原病の一つである、自己免疫性溶血性貧血を患い、ステロイドを服用してきたようです。
そのせいでホルモンバランスが乱れ、不正出血が起きていると思っていましたが、検査をしたところ、23歳の時、子宮頸がんが判明しました。
そこから、治療による副作用と痛みを伴った、壮絶な闘病生活が始まります。
後遺症にも悩まされ、現在も膠原病の治療と、経過観察は続いています。
子宮頸がんの予防には、政治の在り方が重要であることを感じた夏目さんは、自身の経験を活かし、政治家としての活動をはじめました。
実際、政治の中でも、子宮頸がんの予防に関する考え方が変わりつつあります。
現在、夏目さんは、現役政治家アイドルという肩書をもっています。
今後も、アイドルから政治家となった、夏目さんの活躍に注目です。
MATSU
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EXILEのメンバーであるMATSUさん。ダンサーや俳優として活躍しています。
EXILEにメンバーながら、ソロでの活動を中心としています。
MATSUさんは、膠原病の一つである、ベーチェット病であることを公表。
全身に炎症や潰瘍ができるのが特徴です。
症状の波があり、個人差もあるため、症状によって治療方法が少し変わります。
男性が発症すると重症化しやすいともいわれています。
MATSUさんの症状は重く、つらい治療があったと考えられます。
それを乗り越えながら、キレのあるダンスと笑顔をみせるMATSUさんのかっこよさがにじみ出ています。
柴田章吾
元プロ野球選手の柴田章吾さん。
柴田さんは、中学3年生の時に、ベーチェット病を発症。
治療のために、野球をあきらめようとしました。
しかし、何度も再発しながらも、野球を続け、甲子園出場を果たします。
病気を抱えながらも、プロ野球選手になりたいという夢を抱き続けました。
大学へ進学するころには、再発の症状がおちついて、プロ野球選手になる夢をかなえ、その後、戦力外通告されてからはビジネスマンとして活躍しています。
柴田さんの病気にも負けずに、夢を追いかけ、叶える姿が印象的です。柴田さんは、病気と闘い、夢を追いかける人々に、勇気を与える存在となっています。
膠原病の海外編!6人
膠原病を発症している芸能・有名人は、日本人だけではありません。
ここからは、膠原病を発症した海外の芸能・有名人について紹介していきます。
マイケルジャクソン
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シンガーソングライター、ダンサーとして活躍していたマイケルジャクソンさん。
キング・オブ・ポップと称されています。
マイケルジャクソンさんは、膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスを発症。
難病を抱えながら、あの身のこなしをしていたとは、さすがはキング・オブ・ポップだと感じました。
また、マイケルジャクソンさんの場合は、紫外線によって、症状の悪化や、皮膚がんになるリスクを抱えていたため、常に帽子やサングラスをつけていたそうです。
整形のダウンタイムなどの噂もありましたが、紫外線を避けていたといわれています。
セレーナ・ゴメス
出典:フロントロウ
女優、歌手として活躍しているセレーナ・ゴメスさん。20代のころは、周りの目を気にしすぎて、すっぴんでは外出できなかったようです。
セレーナさんは、膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスを発症していて、治療のために活動を休止していました。
その後、薬での治療を経て、活動を再開。
しかし、腎臓が大きな損傷を受けていたため、親友がドナーとなり、腎移植手術をうけました。
完治することのない病気の治療は、まだ続いているのでしょう。
そのなかで、輝きながら、30歳を迎えようとしているセレーナさんの、今後の活躍に注目が集まっています。
グレン・フライ
出典:BARKS
ミュージシャン、俳優として活躍していたグレン・フライさん。グレンさんは、膠原病の一つである、関節リウマチを発症。
グレンさんの死因は、リウマチ性関節炎と急性潰瘍性大腸炎、急性肺炎による合併症であると発表されています。
関節リウマチの治療のための薬と、加齢によって、免疫力がさがっていたところに、他の病気を発症し、身体の負担がかなり大きかったことが考えられます。
治療のうえに、治療をすることは、身体が壊れそうなほどの負担になります。これらの身体への負担が、グレンさんの死因になったと考えられます。
ご冥福をお祈り申し上げます。
J Dilla
出典:J Dillaさん (@OfficialJDilla1) / Twitter
ミュージシャンとして活躍していたJ Dillaさん。死後もなお、未発表曲が多数発見されています。
膠原病の一つである、全身性エリテマトーデスと血栓性血小板減少性紫斑病を患っていたといわれています。
この難病によって、最期を迎えたとのこと。
J Dillaさんは、最期まで音楽を作っていたといわれています。未発表曲を集めたアルバムの作成も、されました。
今でも、J Dillaさんがつくった音楽は、人気を保っています。
天才と語られ続けています。ご冥福をお祈り申し上げます。
ルノワール
出典:thisismedia
印象派の画家として活躍していたルノワールさん。ポスト印象派といわれることもあります。
ルノワールさんは、膠原病の一つである、関節リウマチを発症し、30年ほど戦い続けたといわれています。
当時は、有効な治療法や薬がなかったため、闘病生活は壮絶なものだったと考えられます。
ルノワールさんの名画を見るたびに、激しい痛みや炎症に耐えながら、名画を残してきた半生が思い浮かびます。
ルーベンス
出典:世界の美術館
バロック美術を代表する画家として活躍していたルーベンスさん。外交官として政治にかかわる一面もありました。
ルーベンスさんも、膠原病の一つである、関節リウマチを発症していたといわれています。
ルーベンスさんの左手は、関節リウマチの影響で、変形していたのだとか。
晩年の自画像の左手が、腫れて変形しているように描かれていたため、このように言われています。
当時、有効な治療法は発見されていなかったため、手足の激しい痛みや腫れに耐えるしかなく、つらい日々であったことが考えられます。
それでも名画を描き続け、現在まで語り継がれています。
膠原病を患った人の寿命
ここまで紹介してきたように、膠原病を患っている芸能・有名人は多数います。
昔も現在でも、芸能・有名人だけでなく、たくさんの人々が膠原病を患い、闘病生活を続けています。
ここでは、膠原病を患った人の寿命について、触れていきます。
膠原病の治療には、古くからステロイドが、服用されてきました。
ステロイドによる治療は、短期間では効果的ですが、長期間にわたって使用すると、思いがけない合併症のリスクが生じます。
真菌症の発生、骨粗しょう症の重症化、皮膚の劣化、三次性副腎機能低下症、糖尿病、白内障などを発症することで、寿命に大きな影響を与えることになります。
全身性エリテマトーデスを発症した後の、先進国での平均的な寿命は、ステロイド治療開始から25年前後。
ステロイドによる副作用で、寿命を縮めることになっているのが現状です。
ステロイドを服用することで、日常を取り戻しやすくなりますが、寿命を縮めるリスクも背負うことになります。
近年では、免疫反応の活性を抑えるアクテムラの登場によって、ステロイドを極力減らしあるいは使用せずとも、関節リウマチがコントロールできるようになりました。
関節リウマチの治療方法が、進歩しています。
このように、医療の進歩によって、膠原病に伴う、寿命を縮めるリスクがさらに軽減されていくでしょう。
膠原病芸能人まとめ
出典:ameblo.jp
今回は、膠原病を患った芸能・有名人について紹介してきました。
また、膠原病について詳しく紹介し、寿命についても触れてきました。
膠原病は、一つの病気ではなく、免疫疾患にかかわる複数の病気の総称です。
一言、膠原病であるといっても、一つ一つの病気によって、症状や治療が少しずつ変化します。
膠原病に含まれる病気は、ほぼすべて難病に指定されています。
近年の医療の進歩によって、膠原病を発症しても、治療をしながら日常生活を取り戻しやすくなりました。
その反面、命を奪う病気や、寿命を縮める病気・治療があるのも現実です。
また、ステロイドの服用によって、免疫力が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりすることで、違う病気を患うリスクもあります。
膠原病を発症した芸能・有名人は、治療をしながら、様々な活動を続けています。
闘病生活を経て、新しい挑戦をしている人もいます。
その姿は、同じ病気を背負う多くの人々に、勇気や希望を与えています。
芸能人として輝き続ける一方で、壮絶な闘病生活を乗り越えてきた裏側があるのです。ここに、強さとかっこよさを感じます。
さらなる医療の進歩によって、膠原病とより共存できる、発症後も長生きできる世の中になることを願います。